Complete One EA(コンプリートワンEA)口コミと評判の真相。
投資家K.U.Iこと近藤勇一です。
こちらのFXの自動売買ツール(EA)について、実際に寄せられている口コミと評判、その真偽や検証パフォーマンスなどを取り上げていきます。
Complete One EA(コンプリートワンEA)
販売URL:https://sl.fx-lloyds.com/ar-ea/re.html・販売業者:グローバル・ロイズ株式会社、松山裕典
・所在地 :東京都新宿区西新宿6-16-6新宿タツミビル801
・連絡先 :03-6240-4430
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この「Complete One EA(コンプリートワンEA)」は、為替相場を対象とするFX(証拠金取引)の自動売買ツール(いわゆるEA)で、販売ページの方には、
『完全自動で10年間無敗』
『勝率95.3%で107連勝』
といった、パフォーマンス面での数字と共に、
『最新の相場をリアルタイムで分析』
『その瞬間の最適化を正確に導き出す』
『自己回帰モデルを搭載した世界初の次世代EA』
『経験、知識、センス不要
といった、最先端(かのような?)な自動売買のロジックが「いかにも」という形で書き並べられています。
まあ、自動売買を前提とするFXのトレードツールなのですから、そこに資金を放り込んでおくだけで本当に稼げるなら、確かに経験も知識もセンスも要りません。
ただ、冒頭で『完全自動で10年間無敗』というキャッチコピーが出て来ている矢先で「勝率95.3%?」というのは、この時点で意味不明です。
無敗なのに勝率が95%??・・・5%の負けがある時点で「無敗ではない」という事になりませんかね・・・
また、販売ページの方にも、
『何年もの長期トレードであっても勝率95%以上の成績を叩き出している』
とありますので、やはり冒頭の
『完全自動で10年間無敗』
というキャッチコピーを「嘘」のようです。
とにかく「勝てる!」という事をアピールしたいがあまりに、勢い余って『完全自動で10年間無敗』というコピーを冒頭で掲げてしまったのでしょうか。
私としては、この時点で、他のパフォーマンスも全般的に「信用ならない」と思ってしまうのが率直なところです。
ただ、それ以前にこの「Complete One EA(コンプリートワンEA)」の販売ページに掲載されている「勝率」「連勝の記録「リターンの実績」などは全般的に、あまりアテにはなりません。
少なくとも、この「Complete One EA」の販売ページに掲載されているトレード実績は全て『バックテストの結果』でしかないものだからです。
自動売買ツールのバックテストの結果がアテにならない理由。
そもそも「バックテストの結果」というのは『過去の相場を対象とする結果』でしかないものです。もちろん、過去の相場を対象に検証やテストを行う事は重要ですし、その結果が良好である事に越した事はありません。
ですが「バックテストの結果」は、
『過去の相場の値動きに対する後付けで売買のロジックを作り上げていく』
という方法でツールの開発を進めていけば、その結果を良好なものにする事は、実際のところ、いくらでも出来てしまいます。
とにかく「過去の相場の値動き」に対して、強引な売買のルールをねじこんで、その帳尻を合わせていけば、
『このようにルールで売買を行っていれば勝てていた』
というロジックや、そのようなロジックを前提とする自動売買ツールは、手間と時間さえかければ幾らでも作り出せてしまうという事です。
ですが、そのような「過去の値動きに対する強引な帳尻合わせで作り上げた自動売買ツール」が、実際の相場に通用するかと言えば、まず間違いなく通用しません。
(短期的、一時的には勝てる事もあるかもしれませんが、そのような「帳尻合わせのロジック」で勝ち続けられるなら、それこそ相場で負ける人などいなくなっていると思います。)
ただ、この手の「販売する事(売る事)を目的に作られたツール」などは『勝てているツールである事』を表面的にアピールできれば、それで売れてしまいます。
つまり、この「Complete One EA(コンプリートワンEA)」のように、
・バックテストの結果のみを大々的に公開している
・実際の相場を対象に行ったフォワードテストの結果が全く公開されていない
このようなトレードツールは、まさに「売るために作り出された見せかけの自動売買ツールの可能性が極めて高い」という事です。
「バックテストの結果」は上々で当たり前。
よって、この手の「自動売買ツール(EA)」にあたるものは、『バックテストの結果は上々で当たり前』
と考えた上で、実際の相場を対象に行った「フォワードテストの結果」の方を重視しなければなりません。
いざ作り上げたロジックやEAが実際の相場に対してどれくらいのパフォーマンスを実現できているか。
もしくは、その自動売買ツールを公開(販売)して以降、継続的にどれくらいのパフォーマンスを実現できているか。
これらを踏まえて初めて
「そのツールが本物かどうかを始めて判断できる」
という事です。
少なくとも、その自動売買ツールを公開(販売)し、それらを第3者に提供した状況にあれば「同じツールを共有している利用者が存在する状況」となり、偽りのパフォーマンスを公開するような事はできなくなります。
そういった背景もあり、この手の自動売買ツールは、
「販売前(公開前)のパフォーマンスだけが販売ページに公開されている」
というものが非常に多く、販売開始後(公開後)のパフォーマンスを継続的に公開し続けているようなものは、ほぼ「皆無」なのが実情です。
これは今回、取り上げている「Complete One EA(コンプリートワンEA)」も同様であり、このツールも、やはり販売開始後(公開後)のパフォーマンスは、全く公開されていません。
本来、現在進行形のパフォーマンスこそが、最も強力な販促材料になるにも関わらず、それを公開していない理由はもはや考えるまでも無いと思います。
ツールのロジックが実際の相場に通用していなければ、そのパフォーマンスは散々な状況となっているはずであり、
「そんな実績を公開するとツールがと売れなくなってしまう」
というのが実情のため「公開する事ができない」わけです。
Complete One EA(コンプリートワンEA)の評判・検証の口コミなど。
ただ、販売元が、そのような「継続的なパフォーマンス」を公開せずとも、今の時代は、実際にツールを手に取った利用者(購入者)が、おのずと、その実績や結果を公開してくれます。私自身、幾つか、この「Complete One EA(コンプリートワンEA)」の経過を公開しているサイトのトレード結果を確認しましたが、
『勝率は確かに高いもののリスクリワードの割合が低すぎる』
という状況となっていました。
勝てるトレードでは「一桁台の獲得pips」なのに対して、負けるトレードでは、その数十倍の損失が生じるため、
「コツコツ勝ってドカンと負ける」
というロジックが大前提の設計となっているようです。
もちろん、それでも、その「コツコツ勝てる金額」が時折、訪れる「ドカンと負ける金額」を上回っていれば問題はないのですが、これも実際の相場では、明らかにマイナスになっているようでした。
そもそものドローダウン(含み損)が資金の半分相当に及ぶ事が月に1~2度はあるようで、そのような状況を確認するだけでも、
「とにかく含み損を抱えながら相場の戻りを待つ」
といったトレードスタイルが前提となっている事が分かります。
そのような前提でトレードを行ってけば、当然、高い勝率は維持できますが、
「実際の利用者の資金が増えていない」
という状況が物語るように、このようなロジックでは、まず長期的に勝ち続けるような事はできません。
この「Complete One EA(コンプリートワンEA)」は、
「含み損を抱えながら、可能な限り負けトレードを減らす」
というスタンスで、一定期間は勝てる状況を作れますから、販売者側としては「その期間が少しでも続けば」というくらいの販売姿勢なのだと思います。
ツールを売った側は、いざ売ってしまえば、それ以降は「利用(投資)は自己責任」/の一言でおしまいですからね。
販売者側が実際にこの「Complete One EA(コンプリートワンEA)」を使って資金を運用しているという事は、まず無いと思います。
このような利用者の口コミ、検証結果などを見る限りでも、今回、取り上げた「Complete One EA」のご購入、ご利用は『お勧めできない』という結論です。
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この手の自動売買ツールが本物かどうかの判断方法や、その基準などについては、以下のような記事でも詳しく言及しています。
こちらも是非、併せて参考にしてください。
・FXなどのトレードツール、EAが本当に稼げるかどうかを判断する基準
・自動売買ツールなどの「バックテストの結果」がアテにならない理由
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