「超」秒速スキャルFX・成功のイデア(FX-Katsu)ロジック検証
投資家K.U.Iこと近藤勇一です。
こちらのFXのトレードサインツール付き情報商材について、そのロジックや検証パフォーマンスなどからから「有効性の真偽」を言及していきます。
「超」秒速スキャルFX・成功のイデア(FX-Katsu)ロジック検証
販売URL:https://byousca-fx.s3.amazonaws.com/dx/it.html・販売業者:一般社団法人 日本投資家育成機構
・講師 :鈴木克佳(FX-Katsu)
・所在地 :東京都墨田区錦糸一丁目2番1号
・連絡先 :03-5244-5377
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この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』の販売元は「日本投資家育成機構」となっていますが、所在地、電話番号は「クロスリテイリング株式会社」と全く同じですね。
講師の鈴木克佳(FX-Katsu)という人物も「クロスリテイリング株式会社」の販売教材の動画などに度々、登場していますから、
一般社団法人 日本投資家育成機構 = クロスリテイリング株式会社
と考えて問題ないと思います。
クロスリテイリング株式会社は、投資関係の情報商材(ノウハウやツール)を何十本と販売している、いわゆる「投資系の情報商材の販売」を主とする「情報商材販売業者」で、現在進行形で販売を継続しているものも数知れません。
そして、それらが全般的に、あまり評判もよくないです。
悪評の多くは、
「広告(販売ページ)に記載されているようなトレード実績は全く実現できない(再現性できない)」
「簡単、誰でもできる。と書いてあったのに、曖昧な基準や裁量の余地が多過ぎて初心者には難しい。」
といったもので、まあ、そうそう「勝てるトレードノウハウ(有効なノウハウ)」を次々と作り出せるはずがありませんから、これは当然と言えば当然の評判なのかもしれません。
ただ、販売元が〇〇だから、という理由で情報商材の良し悪しを決めつけるのもアレでしから、この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』で提唱されている「トレードノウハウ」がどういうものなのか。
その上で、そのトレードノウハウが有効なものなのか、初心者でも再現できるものなのか、という視点で、この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』の「内容」の方を批評していきたいと思います。
「超」秒速スキャルFX・成功のイデアのトレードノウハウについて。
まず『超秒速スキャルFX・成功のイデア』のトレードノウハウそのものは、一般的には「有効」とされている王道的なテクニカルトレードを幾つか継ぎ足したものという感じです。これもまたクロスリテイリング株式会社の「お家芸」という感じなのですが、
・有名どころのインジケーター(テクニカル指標)を使う
・そのようなインジケーターの王道的なセオリーや法則をロジックに取り入れる
・そのようなインジケーター&法則を複数、組み合わせる
このパターンのものが、クロスリテイリング株式会社の販売する情報商材のノウハウやトレードツールに多く見られます。(というか、ほぼ全ての情報商材が、このパターンと言っていいかもしれません。)
そこにもう少し「クロスリテイリング株式会社あるある」を付け加えると
・それらのインジケーターを組み合わせた「サインツール」にして提供する
・そこへ別のインジケーターを組み合わせて「裁量次第」となるポイントを作る
このような情報商材を量産しているのは、この「クロスリテイリング株式会社」で、この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』も完全に、このパターンで作られていると思いました。
よって、今回の『超秒速スキャルFX・成功のイデア』のノウハウも、有名どころのインジケーターを使った、王道的な法則やセオリーをルールの主軸にしていますので、著しく、有効性が薄いというわけではありません。
その法則やセオリーにハマる相場が続くような状況では、それなりに「勝つ事」もできます。
ただ、これはどんなインジケーターにおける法則やセオリーでも同じ事が言えますから、それらを組み合わせてサインツールにしたものに、そこまでの価値があるか、と言えば、やはり微妙なところだと思います。
もちろん、そのような有名どころのインジケーターの王道的な法則やセオリーを軸にしたノウハウで、その精度を格段に向上させているなら、それは十分に「価値があるノウハウ」と言って問題ありません。
それこそ、この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』の販売ページにあるような勝率やパフォーマンスを「継続的」に実現し続ける事ができるなら、何の文句も無いと思います。
ですが、少なくとも、この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』のノウハウは、まず販売ページに公開しているほどの勝率やパフォーマンスは実現できないです。
まあ、そこも、この「クロスリテイリング株式会社」のうまいところ?で、まさにノウハウの中にある「裁量次第」となる部分の判断次第では、100%不可能とは言い切れないようにしています。
要するに、
「ここは、このような裁量判断をトレードを行っていれば勝てていますよね?」
「ここは、このような裁量判断でトレードを見送っていれば負けてませんよね?」
という感じで、悪く言えば「何とでも言い逃れができるような逃げ道」をトレードルールの中にしっかりと作っているわけです。
それこそ、有名どころのインジケーターの王道的なサインなどに「裁量次第」となるところを加えて、後付けで
「勝てている!(勝てていた!)」
と豪語するのは簡単ですからね。
販売ページでは「リアルなトレード実績」が1つも確認できず。
現に、この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』の販売ページに掲載されている「トレード実績」にあたるものはいずれも、「実際にリアルなトレードを行った形跡が一切、確認できないもの(画像)」
になっていますので、販売ページに公開されているトレード実績などは、全て「机上」のデモトレードによるものである可能性が高いです。
例えば以下は、ただのエクセルデータを自作したものですから、普通に「リアルなトレード実績」があれば、こんなものを作ってわざわざ自作して公開する必要などないと思います。

現に、この画像の下の方に小さく表記してある、こちらの文面。

実際にリアルなトレードをして結果を出しているなら「5ロットで利益算出」というような書き方はしないはずですし「弊社環境下での検証結果」という文言も、
「これはあくまでも検証の結果であって実際に実現した利益ではない」
という事を明記しているに等しいのですが、まあ、正直に書いてあるとは言え、多くの人は、これを実際に稼いだ金額と勘違いする気がします。
また、以下の画像も一見は「取引履歴」ですが、これはMT4というソフト上のトレード履歴のため、これも「デモトレードの結果」である可能性が高いです。

よって、この『超秒速スキャルFX・成功のイデア』の販売ページには1件も「これは間違いなくリアルなトレード結果に間違いない」というトレード実績や売買の記録が掲載されていないという事です。
それこそ、このノウハウで現実的に90%以上の勝率を実現していくのは不可能に近いですし、到底、販売ページに掲載しているような
「5ロット(50万通貨 ※ドル円トレードで言うと5000万円相当)」
もの数量で強気なトレードをバンバン出来るノウハウではないため、販売者側も、それを自覚しているのだと思います。
だからこそ、販売ページには、リアルなトレード実績や売買の記録は一切掲載せず、机上の売買やデモトレードの記録だけを掲載している可能性が高いというわけです。
『超秒速スキャルFX・成功のイデア』の具体的なトレードルール。
ちなみに『超秒速スキャルFX・成功のイデア』の具体的なトレードルールのロジックは、1:ダウ理論、トレンドラインなどから4時間足で大局判断
→ この「大局判断」の時点ですでに裁量によって判断が分かれる余地があり
2:1分足でRSIとレートの推移からダイバージェンス(指標の逆行)を確認
→ このダイバージェンスの判断も裁量次第で判断が分かれる余地あり
3:MACDのゴールデンクロス・デッドクロスを確認してエントリー判断
→ その最終的なエントリー判断でも裁量判断の余地あり
このような流れになっていますので、まさに「随所」で裁量によって判断が分かれるところがあり、販売者側としてはいかようにも、
「ここではトレードをしていれば勝てていた」
「ここでは負けトレードを避けられた」
といった「言い逃れ」が出来るようなノウハウになってしまっています。
一応、上記の「1」「2」「3」の流れの後にプラスα?のノウハウとして、
「ボリンジャーバンドによる判断でトレードポイントを追従するノウハウ」
のようなものも加えられていますが、これもまた、ボリンジャーバンドの使い方としては王道的なもので、そこに必殺の「裁量」を加えて判断するようなものになっています。
まあ、ダウ理論、トレンドラインなどから相場の大局を見極めるポイントや、RSIとMMACDを組み合わせる王道的なテクニカルトレードをそれなりに学ぶ事はできますので、収穫があるとすれば、そのくらいでしょうか。
ただ、ダウ理論や相場のライン判断は、テクニカル分析の関連書籍や、それらの情報を扱うブログでも、今は十分に詳しいポイントや判断方法がそこに書いてあります。
また、RSIのダイバージェンスとMACDのゴールデンクロス・デッドクロスを狙うようなトレード手法も、これらのオシレーター系のインジケーターの事を勉強すれば、必ず出てくる王道サインの1つでしかありません。
これらを組み合わせて絶妙に勝率やリターンを高められているなら意味もあると思いますが、
「細かい部分の裁量次第で細かい勝ち負けが変わってくるノウハウ」
という感じでした。
基本的にリスクリワード(勝ちトレードのリターンに対する負けトレードの損失)は「1:1」か、少し、リターンの方が大きくなるくらいにはなっていますが、言っても5pips、10pipsくらいの小さいリターンを狙う勝率重視のノウハウです。
ですから、その「細かい勝ち負け」が結果的に最終的なリターンや勝ち負けも大きく左右してしまう事になります。
要するに、勝てるかどうかも裁量次第になってしまっているという事なので、あえてお金を出してまで手にするノウハウとしては「微妙過ぎる」と言わざるを得ません。
少なくとも、私は3~4万円ものお金を出してまで手にするようなノウハウ、情報商材には思えませんでした。
とくに、この手のノウハウに「オリジナリティ」などは求めませんが、ここまで「裁量次第のノウハウ」となってしまうと、あえてお金を出してまで手にする意味はないと思ってしまいます。
それなら、既存のインジケーターやそれらを使ったジグナルに自分なりの裁量を加えていっても同じ事ですからね。
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あえて3~4万円ものお金を出して1つのトレードノウハウを「学ぶ」のであれば、せめて「裁量」の余地なく明確なルールに従う形で勝てるノウハウでなければ、私は「強いてお金を出す意味が無い」という考えです。
少なくとも、私がこれまで実際に手にしてきて「価値を感じたノウハウ」は、そういうものでしたから。
よって、私がこのブログなどを介して推奨するものは、
・トレードの原則や鉄則などを学べるもの
・明確化された基準と共に確固たる再現性と有効性があるもの
これらに二分される形となるため、それぞれの視点において推奨するものは以下のような形でそれぞれを分けてご紹介しています。
>トレードの原則や鉄則などを学べる書籍、無料講座の一覧
>お金を出すだけの価値があるノウハウを学べる教材、講座の一覧
もし興味があれば、他のブログ講座と併せて目を通してみてください。
あなたにとって「必要な情報」を存分に学んで帰ってください。
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