投資家K.U.Iこと近藤勇一です。


投資、トレードの世界には幾つか「名言」や「格言」のようなものがあります。


ただ、そのような「名言」や「格言」には


『ごもっとも』


と頷けるものもあれば


『それってどうなの?』


と思ってしまうものもあり、その全てが必ずしも「正しい」とは限りません。


それこそ、実際に勝ち続けている投資家やトレーダーが、その「名言」や「格言」とは真逆の事をやっているケースも普通によくあります。


まさに、


「そういった格言などを逆手に取って稼いでいる」


という事であり、そういった格言を真に受けている人達の心理を「逆手」に取って大きな利益を上げているんです。


実際、そういった格言などは、多くの投資家、トレーダーの行動を支配するものでもあるからです。

株の中長期投資において「逆」の意味で為になる格言、名言

そのような「時に逆手に取られる格言」にあたるのは、例えばこういうものです。


『天まで伸びる木は無い。』

『強気相場も弱気相場も儲かる。ただ貪欲なことは儲からない。』



1つ目は「どこまで成長し続ける企業は無いですよ。」という事。


2つ目は「ある程度の相場で見切りをつけて手を引きなさい。」という事を意味しています。


これらの格言は、確かにいずれも間違ってはいませんし、多くの場合(銘柄、相場)において、実際にそうだと思います。


現実に、これらの格言に「従わなかった事」で、本来、手にできるはずの大きな利益(キャピタルゲイン)を取り逃してしまった投資家はごまんといるはずだからです。


ですが、その逆に、この格言に下手に従ってしまった事で大きな利益を取り逃してしまった投資家も決して少なくはないはずなんです。


例えば「急成長を続けていた企業の株」が一時的なタイミングで値を下げた時など、これらのような格言を意識しているような投資家は、


『ここが引き際なのではないか。』


と、そこで一気にその株を手放します。


そして、その「一時的な値下がり」が引き金となり、次々とその企業の株が「売り」に出されていくわけです。


ですが、そもそもの「最初の値下がり」は、すでにこの格言に従うような形で、一部の投資家、もしくは大口の投資家がまとまった「売り(売り注文)」を出しただけかもしれません。


つまり、先立って出された売り(売り注文)も、そこから立て続けに出された売り(売り注文)も、


『このような格言のバイアスによるものでしかない可能性がある』


という事です。


その企業の「本質的な価値」や「事業の状況」などに影響を与えるような悪い材料(情報)が実際のところ、何も出てきていないのであれば、それはまさに


「心理的要因による一時的な値崩れ」


でしかありません。


そのような「心理的要因による一時的な値崩れ」などを狙うのが、いわゆるチャート分析(テクニカル分析)を前提に「短期的なトレード」を行っている『トレーダー』です。


ですが、その株の相場(価値)を「長期的な視点」で見ているような『投資家』は、そのような「一時的な値動き」に流されてしまうべきではないと思います。


現に、その株の本質的な価値や事業状況を捉えて、


「まだまだ成長が見込める」


と判断している投資家は、そのような「一時的な値崩れ」が起きたタイミングでこそ、また改めて「買う側」に回らなければなりません。


それこそ「世界一の投資家」と呼ばれる『ウォーレン・バフェット』の事を綴った著書である『スノーボール』という本にはこのような逸話がたくさん出てきます。


つまり、実際に勝ち続けている投資家ほど、時にこのような「格言」に伴う相場の動きを「逆手」に取り、一時的に「割安」となった優良企業、まだまだ成長が見込める企業の株を見逃しません。


そこをしっかりと押さえて大きな利益を上げているという事です。


そのような「短期的な値動き」を狙っているようなトレーダーは別として、もともとは、その企業(株)の「成長」を見込んで投資を行っていたような投資家が、その「一時的な値動き」を見て、その株を手放してしまう行為は、


「将来の儲けを手放す行為に等しい」


と思います。


そして、その「手放した分の儲け」を、しっかりと拾っているような投資家が必ず他にいるというわけです。


富は築く事より「守る事」の方が難しい。

『「巨万の富を築くのは少なからぬ大胆さも慎重さも必要だ。その富を一度得たならそれを保持するにはその10倍の知恵が必要だ』


これはロスチャイルド家の創始者であるネイサン・メイアー・ロスチャイルドの言葉ですが、こそは「まさしく」なのかもしれません。


例えばアメリカの長者番付を公開する「フォーブス400」で、1982年のフォーブス400で名前が出ていた資産家が、その20年後のフォーブス400に同じように名前を連ねる条件は、


「資産に対して4.5%のリターンを上乗せできている事」


だったそうです。


ちなみに、その20年間の銀行の預金利息は、その3倍近い13.2%だったらしく、要するにこれは、その資産家達が黙って銀行に資産の全てを預けていれば、その400人がほぼ全てそのまま名を連ねられた事になります。


ですが、実際に1982年当時のフォーブス400の資産家のうち、20年後のリストに残っていたのは64人(16%)だったとか。


要するに、それだけの資産家達でも80%以上の資産家は資産を減らしていたか、銀行以下の年利でしか資産を増やせていなかったという事です。


これが「資産を守り、増やしていく事の現実」という事ですが、そう考えると世界一の投資家と言われる「ウォーレン・バフェット」が、いかに偉大な功績を残しているかがわかりますね。


そして、実際に彼もそうである通り、賢明な投資家は、時に多くの人が信じ込んでいる「格言」を逆手に取り、多くの投資家心理の「裏」を突いて財を成しています。


もちろん、それを実際に「実行」していく事は容易ではありませんが、それを全く「意識していない」のと「している」のとでは、相場の見方もかなり変わってくるはずです。

***

今回は、株の長期投資(バリュー投資)で、逆の意味でためになる格言、名言について考察させて頂きました。


相場と向き合い、投資、トレードを行っていく際は、


「一般的に言われる投資の格言の全てが必ずしも正しいとは限らない」

「それを逆手に取って稼いでいる人達がいる」



という事は、常に頭の片隅に入れながら、


『ここが売り時(または買い時)なのではないか!』


と思う時ほど、この事を考えてみるようにしてみてください。


あなたにとって「必要な情報」を存分に学んで帰ってください。

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