為替、仮想通貨のFXトレーダーの多くが失敗し、損をしている理由

 
投資家K.U.Iこと近藤勇一です。


資産運用(投資、トレード)には『市場の選択肢』と、その「市場」を対象とした上での『手法の選択肢』があります。


前者の『市場の選択』は「株」「為替」ここ最近で言えば「仮想通貨」など、


『何を対象とする相場で投資やトレードを行っていくのか』


というもの。


後者の『手法の選択』は、その対象となる相場に対して、


・長期的な「投資」を行うのか
・短期的な「投機(トレード)」を行うのか



といったものが該当します。


ただ、実際に相場世界で「失敗している(損をしている)人」が圧倒的に多いのは、まず間違いなく、為替や仮想通貨などを対象とする「FX(証拠金取引)」で投機(トレード)を行っている人達です。


では、何故、FXを対象としている「トレーダー」と呼ばれる人達の多くが、相場で失敗し、大きな損失を被っているのか。


これはある意味、相場の世界で「成功」していくための本質的な要因にも結び付くテーマだと思いますので、その理由や要因をここで言及してみたいと思います。


為替、仮想通貨のFXトレーダーの多くが失敗し、損をしている理由

少なくとも「株」を長期、中期的なスパンで投資の対象としているような『投資家』は、為替や仮想通貨で、短期的な売買を行っている『FXトレーダー』ほど「大損」はしていない傾向にあるはずです。


その大きな要因の1つとしては、FXトレーダーの多くが『レバレッジ』をかけて資金の何倍もの取引(売買)を行っているため


「レバレッジ取引に伴うハイリスクハイリターンな状態」


が、そのまま浮彫りになっている部分もあると思います。


ですが、私がそれ以上に「多くのFXトレーダーが負けている要因」として大きいと思うのは「資産運用そのものに対しての意識の問題」です。


もちろん、株への「投資」を行っている人も、為替や仮想通貨で「FXトレード」を行っている人も


『資産運用で稼ぎたい!儲けたい!』


という気持ちや思いは同じだと思います。


ただ「株を買う」という意識で『投資の勉強をする人』と、為替や仮想通貨で「トレードをする」という意識で『トレードの勉強をする人』とでは、いざ実際にそれを行う際の「意識」や、そこに取り組む「姿勢」などに大きな違いがあるわけです。


というのも、株を対象に投資を行う場合は、必然的に、


『どこの企業の株を買うか(どの銘柄の株を買うか)』


を判断していく必要があるため、その「銘柄選び」という点だけを考えても、そのために勉強しなければならない事がたくさんあります。


株をやる = 今後、業績が伸びそうな会社(銘柄)を選ぶ(探す)


このようなプロセスが必須となるため、そうそう気軽に「この会社の株を買おう」というような判断(選択)はまず「できない」はずです。


対して、為替や仮想通貨の「FXトレード」は、


「どの通貨ペアや仮想通貨を対象にトレードを行うか」


というような選択肢はあるものの、これはまず「株の銘柄選定」ほどシビアなものにはなりません。


その外貨や仮想通貨を「長期保有する」というなら、株の銘柄選定くらいの下調べなどが必要になるかもしれませんが「短期的なトレードの対象」という範囲で、


・その通貨を発行している国の事
・仮想通貨の事、その背景



などをそこまで綿密に調べるような必要は無いからです。


それらの短期的な「トレード」で稼ごうとする『トレーダー』にあたる人達は、あくまでもその「値動き」に着目していくべきであり、それで十分なリターンを実現できます。


つまり、その外貨や仮想通貨自体の「価値」や「将来性」に着目する必要は無いという事です。


中期、長期の株式投資と短期のFXトレーダーの大きな違い。

基本的に、中期、長期で株への「投資」を行っているような人は、実際に「成功」している人ほど、実際に株を買う際


「その会社の一部を買う(その会社のオーナーの一人になる)」


というような「高い意識」で株を買います。


言い換えれば、それだけの「価値(将来性)を見込める企業の株」を選ぶわけです。


当然、そのような意識で株を買うとなれば、その株を買う前にその会社がどんな会社なのかを調べます。


・何をやっているどんな会社なのか。
・どんな資産を持っている会社なのか。
・どれくらいの負債(借金)がある会社なのか。
・昨年の売上高や経常利益は幾らなのか。
・キャッシュフローはどのようになっているのか。
・代表取締役や役員はどんな経歴の持ち主なのか



これらを調べた上で、現状の株価を精査し、今現在の株価が高いのか安いのかを判断すると共に、その将来性を感じれば「その株を買う」というのが、中長期投資を行っていく際の在るべき「流れ」に他なりません。


そして、これをしっかりと徹底して行ているような「投資家」は、少なくとも、短期的なFXトレードをやっているような人達よりは、遥かに「成功している人」が高く、そして「失敗している人」は少ない傾向にあります。


対して為替や仮想通貨の短期的なFXトレード、また、株のデイトレーダーなどは、少なくとも中長期投資を行う投資家のように、その「投資対象」の事をそこまで調べ尽くすような事はまずしません。


短期のFXトレーダーにとって重要なのは、


「数分後、数時間後、数日後の相場がどうなっているか」


であるため、その範囲の値動きにおいては、その投資対象の価値や将来性は、さほど重要ではないからです。


故に、短期的に相場を見ているFXトレーダーの多くは、その「値動きそのもの」に着目し、いわゆる『テクニカル分析』と呼ばれるもので、相場の動きを予測しています。


もちろん、その「値動きの規則性」や「法則」のようなものを追求していく場合は、その『テクニカル分析』を突き詰める必要がありますので、これはこれで勉強するべき事は山ほどあるのが実情です。


ですが、このような「値動き」のみに着目するテクニカル分析は、すでに


「それなりに有効なテクニカルルールや値動きの法則」


にあたるものが、ほぼ完成された形で相当数、出回っているため、実際のところそれに従うだけで「それなり」には勝ててしまうんです。


結局のところ、相場の世界は「上がるか、下がるか」だけで考えれば二分の一の確率となるため、仮にそれがどんなに「適当なルール」でも短期的に見れば、勝てる時は勝ててしまうものだからです。


そういった背景もあって、値動き(=テクニカル)に着目しがちなFXトレーダーの多くは、さほどそこを「追求」せずに「既に確立されたルール」や「法則」を表面的に捉え、それをそのままアテにするような形でトレードを行っている傾向にあります。


ですが、当然、そんなレベルのやり方では、短期的には勝てる事はあっても、長期的に「勝ち続ける」ような事は、まず出来ません。


つまり、中期、長期的に、何かに「投資」をしようと思えば、その視点は、


『何に(どの銘柄に)投資をするのか』


というところに行き着くため、これは二者択一の世界ではないため、どうしても、それなりの意識で色々な判断基準を「勉強」せざるを得ないと思います。


対して、為替や仮想通貨の「相場」を対象に、そこで「レバレッジ」をかけて短期的なトレードで利益を追求しようとする場合、これは表面上は、


「上がるか下がるかの二者択一の世界の前に立たされる状況」


となるため、どうしても、既存の「有効そうな(有効と言わている)ルール」などに頼ってしまう傾向にあるんです。


それなりの意識で色々な事を勉強せざるを得ない長期視点でのの投資と、二者択一の世界でそれなりに有効なルールや法則が幾らでも転がっている短期視点でのFXトレード。


これらにおいては、その「スタートライン」の段階から、そこに取り組む「意識」や「姿勢」に大きな違い生じてしまう要因(背景の違い)があるという事です。


「価値(将来性)」に着目するか「値動きそのもの」に着目するか。

また、中期、長期を前提とするの「投資」は、数カ月単位、数年単位の視点が普通である事に対して、短期のFXトレードは基本的には「その日」や長くても「数日」という期間で利益を上げていく形になるものです。


そのため、短期のFXトレードの方は実質的に


「すぐにでも稼ぎたい」


というようなニーズを一応は満たせてしまうため、そこも結果として「甘い意識(安易な意識)」のトレーダーを呼び込んでしまう要因になってしまっていると思います。


確かに短期のFXトレードは、それを上手くやれば、毎日のようにお金を増やし日々、実際に自分が「稼いでいる事」を実感できます。


ですが「すぐにリターンを得られる事」は、


『リスクと表裏一体のもの』


であり、何よりそれは「楽に稼げる」とイコールなわけではありません。


つまり、その「リターンの速さ」は「リスク」と共に生まれているものであり、すぐに大金を稼げるような世界であるからこそ、


『その「リスク」をコントロールできるだけのスキル』


が必要不可欠となります。


ですが、そこまでの現実を意識しないまま、その「リスク」の中に安易に飛び込んでしまう人が後を絶ちません。


結果的に短期のFXトレードでは、多くの人が最終的に失敗している傾向にあるわけです。


ですが、それは「失敗して当たり前の意識、姿勢で参入している人が圧倒的に多い」という事がその一番の要因であると考えられます。


ただ、今回の記事で私が言いたい事は「長期投資の方が稼げる(稼ぎやすい)」ということでも「短期のFXトレードは稼げない(稼ぎにくい)」という事でもありません。


長期的な投資で対象となる対象を分析するくらいの「意識」と「姿勢」で、同じように短期的な値動きを予測するべく『テクニカル分析』を本気で追求していけば、


『短期的なトレードでも成功する事が可能であり、失敗の可能性を低くできる』


という事です。


結局のところ、中長期の投資家より短期のFXトレーダーが圧倒的に「負けている(損をしている)」のは、その意識、姿勢の違いが大きいという事ですね。


少なくとも私は、長期的な視点を前提とする『投資』においては、その前提における「確固たる基準」を確立していますし、それと同じように短期の『トレード』においても、その短期的な視点における基準、ルールを確立しています。


そして、どちらの基準を確立する上でも、徹底的に双方の分野を勉強しましたし、その基準の有効性を確かめる検証も何度も何度も繰り返してきました。


実際にお金を動かすまでには、それ相応の「下積み」を積んだわけです。


投資やトレードの世界で、私がまず「投資」するべきなのは、


「そういったものへの時間の投資」


だと思っていますので、その考えは今も全く変わっていません。


ですが、多くの人、とくに短期のFXトレードなどを始めていくような人は、ろくにそういった「時間の投資」を行わず、


『自分のお金を取り上げてください』


と言わんばかりの姿勢で、相場にお金を投じています。


その結果、大多数が実際に負けてしまい「相場は難しい」「怖い」と言って退場していくわけです。


ですが、そのような「難しさ」や「怖さ」があるのは当たり前の世界なので、そこをいかに攻略していくか、いかにそのリスクを回避していくか、


『そのための基準やルールをまずは確立するべき』


という事ですね。


結論として、ここでお伝えしたような「意識」や「姿勢」が、結果的に相場の世界での成否を分けていると言っても過言ではないということです。

***

その事を踏まえて、私が確立してきた長期投資、短期トレードにおける基準やルールについては、他のブログ講座やメルマガ講座で言及していますので、興味があれば、是非、それらも参考にして頂ければと思います。


あなたにとって「必要な情報」を存分に学んで帰ってください。

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資産運用実績

2012年2月
資金2000万円で資産運用開始
2012年9月
保有資産3000万円を突破
2013年1月
保有資産4000万円を突破
目標年間利回り+100%を達成
2013年4月
保有資産5000万円を突破
2013年12月
保有資産6000万円を突破
年間利回り+50%と達成
2014年5月
保有資産7000万円を突破
2014年11月
保有資産8000万円を突破
単月収支+500万円を達成
2015年2月
保有資産9000万円を突破
2015年5月
保有資産1憶円を突破
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